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くも膜下出血の原因

くも膜下出血は、原因や発症の部位などにより、いくつかの種類に分けられます。

最も多いケースが「脳動脈瘤破裂」で、くも膜下出血の90%近くを占めます。
脳の動脈壁に血流による負荷がかかり続けると、動脈壁の弱いところがコブのように膨らんで動脈瘤ができます。さらに圧力がかかると動脈瘤が破裂し、出血がくも膜下腔に広がります。脳動脈瘤破裂型のくも膜下出血を発症する人の多くは40~60代といわれています。

次いで多く見られるのが、脳動静脈奇形の破裂によって起こる「脳動静脈奇形破裂」で、くも膜下出血の約5~10%といわれています。
脳動静脈奇形とは、脳の動脈と静脈をつなぐ異常な血管の塊で、弾力性の弱い静脈に動脈側の強い圧力がかかるため、静脈壁や異常血管が破裂して出血しやすくなります。先天的なもので、20~40代の比較的若い人に発症するのが特徴です。

一方、高血圧になると、血流による強い圧力が脳内の細い動脈壁にかかり続けるために、血管壁が弾力性を失ってもろくなり出血しやすくなります。これを「高血圧性脳内出血」
といい、出血がくも膜下腔に及ぶものはくも膜下出血として扱われます。
「高血圧性脳内出血」は、くも膜下出血の原因全体の10%程度を占めます。 

その他、脳腫瘍、もやもや病、脊髄の動静脈の奇形などによっても、くも膜下出血が起こることがあります。

くも膜下出血の9割近くは、脳動脈瘤の破裂によって起こります。脳動脈瘤ができる原因はわかっていませんが、高血圧症、喫煙、遺伝の関与などが指摘されています。
なんらかの原因で弱くなった動脈の壁に拍動が絶えまなく伝わることで、徐々に膨らんで瘤になると考えられています。また、その動脈瘤が破れる原因もわかっていません。

ただしタバコについては、タバコを吸う人は吸わない人に比べて、男性で3.6倍、女性で2.7倍も、くも膜下出血を起こしやすいことが厚生労働省研究班大規模疫学調査で報告されています。